2006年08月24日

【即興☆レッスン☆上級1】役者とのセッション(1)変化を受け入れる

私が本格的に即興演奏をはじめたのはインプロシアター(即興劇)ででした。
インプロシアターでは、打ち合わせ、台本がいっさいなく、その日いらしたお客様からタイトルを頂きその場で短い芝居を創ります。
ミュージシャンは、その舞台に即興で音楽をつけていくわけです。
楽器は何でも構わないし、複数のミュージシャンがいても構わないのですが、私の場合はひとりでキーボードやピアノでやる場合がほとんどです。
(インプロについて詳しくはインプロガイドブックを。公演を見てみたい方はNeXT IMPRO THEATREのサイトをご覧下さい。)

さて、そのインプロシアターでの演奏ですが、一番の醍醐味は
「自分が弾きたいように弾く」
のではなく
「役者とやりとりしながら全員で物語を創りあげていく」
ことにあります。

たとえば恋人たちが橋の上で語らっているシーンが舞台上で演じられているとします。
私はラブラブな感じの曲を弾いています。

ところが何かのはずみに男が別れを切り出します。
その瞬間、私の音楽は、短調の悲しみの音楽に変わります。

あるいは橋の下から怪物が現れます。
そうしたら私はおどろおどろしい音楽を弾き始めます。

舞台上のすべてのできごとに瞬間的に対応し、その変化を受け入れ、音楽として表現していくためにはかなりのスキルとそして場数が必要です。

【練習1】
舞台が次のように変化しました。変化の前後の音楽を弾いてみましょう。変化の瞬間が明確にわかるように演奏してください。
(1)一面の花畑で遊ぶ子どもたち→火に囲まれていることに気づく。 
(2)息子の戦死の知らせを受け取って悲嘆にくれる母親→ドアを開けて入ってくる息子。知らせは誤報だった。
(3)宝物を探す旅をしている→ゴールとおぼしきドアを見つけて、開く→宝物は見つからない、しばらく探す→見つけた!


音楽が入るだけで、物語は2倍も3倍も盛り上がり、登場人物の感情も2倍3倍になって観客に伝わっていきます。
その意味で、インプロシアターでの演奏をするミュージシャンは、音楽監督であり、演出家であり、脚本家であるのです。
役者とぴったり息のあった演奏ができたときは非常に気持ちのいいものです。

posted by 即興演奏 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 即興演奏上級 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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